• 2023/4/11
  • 『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』
     作家でありながら僧侶でもある家田先生。本書は四国のお遍路、第1番・霊山寺から第88番・大窪寺までの行程を綴ったノンフィクション(全88章!)でして、途中で出会った人々の交流や大自然の厳しさなど、笑いあり涙ありの巡礼の様子が収録されています。この機会に是非!読んでみてください〜。

    『正しい邦画のミカタ』
     林信吾先生の映画評エッセイ、『正しい邦画のミカタ』(なーんと電子オリジナル!)が配信スタートしました! 好評配信中の『怪しいイギリス、納得のイギリス映画』の姉妹編とも言える内容です。よい女優の条件とは? わが国に特撮はなぜ根付いた? 戦争を知らない世代こそ、戦争映画を見るべきでは? ヤクザ映画はどうして人気を博し、どうしてオワコンと呼ばれるようになった? 日本の伝統文化を題材にすれば名作になるのか? 邦画の未来のために必要なコンプライアンスとは? タイトルの「ミカタ」とは、もちろん「見方」と「味方」を掛けたもの。邦画を愛する著者ならではの厳しい意見もまじえつつ、おすすめ日本映画の数々が紹介されています。世間一般ではあまり評価されていない作品かもだけど、「おっ、そういう視点があったのか」と納得、改めて見てみたくなります。

新刊案内

四国八十八ヵ所つなぎ遍路

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NEW『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』

家田荘子・著

お遍路とは足を一歩踏み出して、その小さな一歩を積み重ねていくこと……それが人生を前向きに生きることにつながるのです

「お遍路すると、何かいいことあるの?」よく人に聞かれる。私にはよく判らない。それよりも、遍路修行を無事にさせてもらうことが、私にとって一番いいことであり、大切なことになっている。たとえご利益狙いで始めたお遍路がいたとしても、やがて、そういうことを考えなくなっている自分に気づくことと思う。そうやって歩きながら自分を見つめ、自分を知ること……これが空海上人の言う「如実知自心」で、迷いがなくなる、つまり悟りを開くことの一歩一歩につながるのではないだろうか。(本文より)
 第1番の霊山寺から第88番の大窪寺まで、泣いたり笑ったり魂の遍路記録。巻末には「般若心経全文」と「仏前勤行次第」を収録。

●家田荘子(いえだ・しょうこ)
作家・僧侶(高野山本山布教師)。日本大学芸術学部放送学科卒業。高野山大学大学院修士課程修了。女優、OLなど10以上の職歴を経て作家に。1991年、『私を抱いてそしてキスして エイズ患者と過ごした一年の壮絶記録』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2007年、高野山大学にて伝法灌頂を受けて僧侶に。高野山の奥の院、または総本山金剛峯寺にて駐在(不定期)し、法話を行っている。著作は映画化された『極道の妻たち』の他、『歌舞伎町シノギの人々』、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』、『女性のための般若心経』、『少女犯罪』など130作品を超える。セカンドチャンスや人生探究など、元気の出る対談をYouTube「家田荘子ちゃんねる」にて配信中。

正しい邦画のミカタ

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NEW『正しい邦画のミカタ』

林 信吾・著

日本人にしか作れないもの、日本の映画に足りないもの

 ものごとは好き好きだという前提で、あえて言わせていただけるなら、こだわりを持つのもほどほどにしないと、世間を狭くするだけではあるまいか。(中略)ならばどうして、邦画に特化した本など書く気になったのか、と問われるかも知れない。まあ、矛盾したことを言うようではあるけれども、やはり僕は邦画が好きなのだ。その理由については、今度は恥ずかしくなるほど当たり前のことを言うようだが、日本語で演じられているからである。具体的に、どういうことか。(「はじめに」より)
 よい女優の条件とは? わが国に特撮はなぜ根付いた? 戦争を知らない世代こそ、戦争映画を見るべきでは? ヤクザ映画はどうして人気を博し、どうしてオワコンと呼ばれるようになった? 日本の伝統文化を題材にすれば名作になるのか? 邦画の未来のために必要なコンプライアンスとは?……洋画・邦画、そしてジャンルを問わず、手当たり次第に見てきた著者が感じた、日本映画のこれまでとこれから。邦画を愛する人に贈る、一風変わった映画評エッセイ。

第一章 映画女優との出会い
第二章 大日本特撮帝国
第三章 戦争映画の醍醐味とは
第四章 アウトローとカタルシス
第五章 「邦画ならでは」が見たい
第六章 邦画の未来のために

●林 信吾(はやし・しんご)
1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。『怪しいイギリス、納得のイギリス映画』(アドレナライズ)、『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)、『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)など、著書多数。

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